『センチメンタルな旅・冬の旅』(荒木 経惟)


随分前の『 ビーバップ!ハイヒール』で荒木 経惟の生涯超えることの出来ないポートレート特集をやっていた。何気なく見ていたが、涙が止まらなかったことを覚えている。
荒木 経惟と言えば官能的な写真の天才だという認識ぐらいで、唯一観に行った展覧会は資生堂でやっていた『往生写集-東ノ空・PARADISE』くらいである。その時は枯れそうな草花がいかに官能的であるかを教えてくれた。熟れ切った容姿が邪悪な色を魅せていたことを覚えている。

リニューアルした有楽町の無印良品で、この写真集を買うことが出来た。そもそも書籍化されていることを知らなかったので、とても嬉しかった。この写真集には、荒木氏と奥様の陽子さんとの別れが写されている。とても静かな世界で、この世から去りゆく陽子さんへ言葉には代えられないものが沢山込められている。
荒木氏が言う生涯超えることのできない写真は、息を飲むほど美しい。こんなに綺麗な写真を残す生き様が最高に格好良い。



スポンサーリンク